森元千晶|受講者インタビュー
塩野義製薬株式会社 人事部 キャリア開発室
森元 千晶
- 受講コース
- BCMA認定キャリアメンター®資格取得コース3期
- プロフィール
- 塩野義製薬株式会社入社後、約20年間、感染症領域の創薬研究に従事し、大小様々なプロジェクトにリーダー・サブリーダー・プレイヤーとして関与。2020年からシオノギキャリア開発センターにて研修企画を担当し、2022年7月から現職。プライベートでは男の子3人の母。
現在のお仕事を教えてください。
新卒で入社した製薬会社で、社員の教育研修を行うキャリア開発センターに所属し、研修の企画を担当しています。(※)
それまでは研究職を20年ほど経験してきました。研究の仕事にはとてもやりがいを感じていましたが、チームリーダーを任される中で、自分の働きかけによって若手が伸びていく姿を目の当たりにし、自分は「周りの人を支援すること」が好きであり、成長の喜びに対して共感できることが強みだと気がつきました。自分の希望と会社のタイミングがうまく合わさって異動が叶い、現在に至ります。
※インタビュー時点。2022年7月より、人事部へ異動
「Career Mentor Academy」の受講を決めた理由は?
本業で社員のキャリアを支援する立場にいる人間として、体系的な知識とスキルをきちんと身につけたいと思ったからです。私はストレングスコーチングも担当しているのですが、お相手のキャリアの話に触れる場面も少なくありません。メンタリングという新たなアプローチ方法を体得できれば、アドバイスの厚みを増やして支援の幅も広げられそうだと期待しました。
また、「あなたの経験が誰かのパワーに」という講座のコピーにも惹かれました。子ども3人の育児をしながら仕事を続けてきた私自身の経験が、誰かの役に立てるなら嬉しいと思ったんです。
受講の感想をお聞かせください。
インプットと実践の繰り返しで、メンタリングの学びがどんどん深まっていく実感が持てました。講師の方にお話しいただいた「メンターは触媒である」という言葉が特に印象に残っています。
メンタリングは、メンターの視点からアドバイスや知見を伝えることで、メンティの変化や気づきを加速することが期待できます。両者の組み合わせによって起こる化学反応が異なるのが興味深く、この「一期一会」感はメンタリングならではの魅力だと思いました。
講座では、メンタリングのロールプレイングを何度も行います。「メンティの話を傾聴しよう」と頭ではわかっていても、最初は自分ばかりが話をしてしまってメンティの話を引きだせず、落ち込みました。ですが、講座の終盤では「すごく良くなったね」と言っていただき、少しは成長できたかなと思います。
講師や仲間から、毎回多くのフィードバックをいただけたのは本当にありがたかったですね。自分にはない個性や経験を持つたくさんの仲間に出会えたことも財産です。講座後には毎回課題も出て、仕事との両立が大変な時期もありましたが、講座でみんなと顔を合わせるのを楽しみにがんばれました。
学びを通じて、ご自身が感じた一番の変化は何でしょうか?
自己開示の大切さに気づけました。私は「ちゃんとできる自分でいなければ」「期待に応えたい」という想いが強くて、仕事の場で弱みを見せるのが苦手だったんです。まぁ、そう思っているのは私だけで、周りの人にはばれてしまっていたのかもしれませんが(笑)。ただ、今回の学びを経て「こういう業務は少し苦手なので、困ったときは相談に乗ってほしい」「反対に、この部分は得意だから任せてほしい」と、自ら発信することを心がけられるようになりました。
これは、講座内で講師の方から「“キラキラ”なロールモデルにならなくてもいい」と言っていただいたのがきっかけなんです。たしかに、非の打ちどころのないように見える人には相談もしづらいですし、「私はあんなふうになれない」と、自分の可能性を閉ざしてしまうかもしれません。
挫折や失敗を経験しているからこそ、それが自分の糧になりますし、その知見を誰かに伝えることもできますよね。自己開示は引き続き”チャレンジポイント“ですが、意識して挑戦を続けたいと思っています。
今後、「Career Mentor Academy」で得たことをご自身のキャリアにどう活かしていきたいですか?
まずは、今後のマネジメントやメンバーとの1on1などで、メンタリングで学んだ対話スキルを活かしていきたいです。また長期的には、社内に限らず、さらにさまざまな方のキャリア支援に携われたらと考えています。
メンタリングを通じて、誰かの悩みが軽くなったり、その方が変化を起こすきっかけを少しでも作れたりしたら、こんなに嬉しいことはありません。「Career Mentor Academy」で学んだことは、私の中で一生ものの財産になると確信しています。
あなたの経験が、
誰かのパワーに
あなたの経験を必要としている会社、若い人材がいます。
自分の経験に自信がない、どのように伝えたらいいかわからない、そんな方はキャリアメンター資格をご検討ください。これまでの経験を振り返るとともに、それを伝えるために必要なスキル・知識・マインドが身につきます。